VTuber(バーチャルYouTuber)は、顔出しの代わりにアニメーションするキャラクターの姿で配信や動画投稿をする人のこと。キャラクターがあなたの表情や動きにリアルタイムで合わせて動くので、アバターのまま配信したり、おしゃべりしたり、リアクションしたりできます。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、無料ツールと普通のWebカメラがあればスタートできます。このガイドでは、キャラのデザインから配信開始までの全ステップを紹介します。
ステップ1:VTuberのキャラクターを作る
アバターは画面の中のあなた自身。何百時間でも楽しく演じられるキャラにしましょう。まずはこの点を決めます。
- 性格と声。 のんびり癒し系、にぎやかでカオス、ミステリアス? 素の自分に近くてもいいし、演じるキャラでもOKです。
- コンセプト。 狐の精霊、宇宙パイロット、司書のヴァンパイアなど。コンセプトがはっきりしていると、チャンネルが覚えてもらいやすくなります。
- デザイン。 一目でわかるシルエット、絞ったカラーパレット、トレードマークになる要素をひとつ。キャラデザインのコツもチェックしてみてください。
- 世界観。 短いバックストーリーがあると、話のネタにもなるし、ファンが深掘りする楽しみにもなります。
絵師さんに依頼する前にイメージを固めたいなら、キャラメーカーやアニメキャラメーカーでキャラの特徴を入力して、いくつかパターンを生成してみましょう。出来上がったものを参考にして、しっかりしたキャラのリファレンスシートを作ります。
ステップ2:モデルの種類を選ぶ
PNGTuber(いちばん手軽)
PNGTuberは、口を閉じた絵と開いた絵など、数枚の静止画を話すタイミングで切り替えるスタイルです。いちばん安くて早く始められます。違いを知りたい人はPNGTuberとVTuberの違いを読んでみてください。
2D VTuber(いちばん人気)
2Dモデルは、パーツ分けしたイラストに「リギング」をして動かせるようにしたものです。まばたき、口パク、髪の揺れ、顔の向きの変化などが再現できます。2Dモデル制作の定番ソフトはLive2D Cubismです。
3D VTuber
3Dモデルはぐるっと回転できて、全身を動かせます。VRoid Studioなら、スライダーやプリセットで作れるキャラメーカー感覚で、基本的な3Dモデルを無料で作れます。
ステップ3:モデルを手に入れる
主な方法は3つあります。
- 無料で自作する。 3DならVRoid Studio。2Dなら自分でパーツ分けしたイラストを描いて、Live2D Cubism(制限つきの無料版あり)でリギングします。
- 既製モデルを買う。 完成済みのモデルを販売している絵師さんも多く、カスタマイズもできます。フルオーダーより安く済みますが、似たモデルの人がいる可能性もあります。
- オーダーメイドで依頼する。 キャラを描いてくれる絵師さんと、動かしてくれるリガーさんに依頼します。料金は幅広く、シンプルなモデルで数万円から、ハイクオリティなものだと数十万円になることもあります。
依頼するときは、必ずわかりやすい資料を渡して、利用範囲について書面で取り決めておきましょう。
ステップ4:フェイストラッキングを設定する
トラッキングソフトがカメラであなたの顔を読み取り、モデルを同じように動かしてくれます。
- 2Dモデルの場合: いちばん使われているのはVTube Studio。Webカメラで使えて、スマホを使えばより精度の高いトラッキングもできます。
- 3Dモデルの場合: VSeeFace(Windows)などのアプリでVRMモデルを読み込んで、Webカメラでトラッキングします。
最初は普通のWebカメラで十分です。顔にまんべんなく明るい光を当てると、トラッキングがぐっとなめらかになります。
ステップ5:配信ソフトを設定する
OBS Studioは無料で、Windows、Mac、Linuxで使えます。モデルを配信画面に載せる手順は次のとおりです。
- トラッキングアプリを開いて、背景を単色にします(対応していれば透過を有効に)。
- OBSで、トラッキングアプリ用にウィンドウキャプチャかゲームキャプチャのソースを追加します。
- クロマキーフィルターで背景を消します。透過キャプチャを使う方法もあります。
- モデルをゲーム画面、お絵描きソフト、背景などの上に配置します。
ステップ6:ちゃんとしたマイクを用意する
視聴者は、映像がシンプルでもあまり気にしませんが、音が悪いとすぐ気になります。基本的なUSBマイク、静かな部屋、ポップフィルターがあるだけで、かなり変わります。
ステップ7:配信内容を考えて、いよいよ配信開始
- プラットフォームを選ぶ: TwitchかYouTube、または両方。
- 何を配信するか決める: ゲーム、お絵描き、雑談、音楽、勉強、ASMRなど。
- スケジュールを決めて守る。配信の長さより、続けることのほうが大事です。
- チャンネル用の画像を用意する: バナー、プロフィール画像、エモート、オーバーレイを、キャラの雰囲気に合わせて作りましょう。
- デビュー配信の計画を立てる: キャラの自己紹介をして、世界観を少し話して、これからどんな配信をするのか伝えます。
VTuberになるのにいくらかかる?
- 無料: VRoid Studioのモデル、または自作のPNGTuber + Webカメラ + VTube StudioかPNGTuber用アプリ + OBS。
- 低予算: 既製モデル、またはシンプルなオーダー + USBマイク。
- 高予算: プロのリギングによるフルオーダーのLive2Dモデル、オリジナルの素材、音声機材やライティング機材のグレードアップ。
始めるのに高価な機材はいりません。人気VTuberの中にも、最初はPNGTuberや無料の3Dモデルで始めて、あとからアップグレードした人がたくさんいます。
FAQ
無料でVTuberになれますか?
はい。VRoid Studioで3Dモデルを作るか、シンプルなPNGTuberを描いて、Webカメラで顔をトラッキングし、OBS Studioなどの無料ソフトで配信すれば可能です。
VTuberになるには絵が描けないとダメですか?
いいえ。無料のモデルメーカーを使ったり、既製モデルを買ったり、絵師さんに依頼したりできます。キャラのコンセプトを生成して、絵師さんへの資料にするのもおすすめです。
VTuberとPNGTuberの違いは?
VTuberは、顔や動きに合わせて動くリギング済みのモデルを使います。PNGTuberは、話すときに切り替わる数枚の静止画を使います。詳しい比較はこちら:PNGTuberとVTuberの違い。
VTuberにはフェイストラッキング用のカメラが必要ですか?
普通のWebカメラで大丈夫です。より精度の高いトラッキングのためにスマホを使う人もいますが、必須ではありません。
VTuberはどうやってキャラを決めていますか?
多くの人は、自分の性格や配信内容に合ったコンセプトを決めてから、印象に残る見た目をデザインしています。たとえば「のんびりゲームを配信する眠たげなドラゴン」のように、コンセプトがはっきりしていると視聴者に覚えてもらいやすくなります。



