オリキャラ作りは、創作の中でもトップクラスに楽しいプロジェクトです。どんな人物か、どんな見た目か、何を望み、何を隠しているのか、すべて自分で決められます。とはいえ、真っ白なページを前にすると緊張してしまいますよね。このガイドでは、作り方を8つのかんたんなステップに分けて、半日あれば進められるように紹介します。
オリキャラという言葉が初めてなら、先にオリキャラとは何かを読んでみてください。
ステップ1:オリキャラの用途を決める
まず、そのキャラをどこで活躍させたいか考えましょう。
- 物語やマンガなら、はっきりした目標と、成長する余地のあるキャラが向いています。
- ロールプレイやTRPGなら、いろいろな状況に反応できて、他のキャラと協力しやすいキャラが向いています。
- お絵描きやデザインの練習なら、ひと目で覚えられる強いビジュアルが大切です。
- VTuberや配信者のキャラなら、何時間でも気楽に演じられる性格が合います。
用途がわかると、どの設定を重視すべきかも見えてきます。
ステップ2:一文でコンセプトを作る
役割に意外な要素を足して、キャラを一文で書いてみましょう。
- 「実は馬が怖い王国の騎士」
- 「元暗殺者の明るいバリスタ」
- 「庭師になりたいロボット」
意外な部分があると、人は「どんな子なんだろう?」と気になります。思いつかないときはオリキャラのアイデア100選から借りたり、オリキャラジェネレーターでランダムにコンセプトを出したりしてみてください。
ステップ3:目標・恐れ・欠点を決める
この3つがあると、コンセプトがキャラクターになります。
- 目標:何を望んでいるか。(「最年少の隊長になる」)
- 恐れ:何を怖がっているか。(「父のように弱い人間だと思われること」)
- 欠点:何が邪魔をしているか。(「人に助けを求められない」)
3つがつながっているのがポイントです。恐れが欠点を生み、欠点が目標を遠ざけます。これらがうまく噛み合うと、オリキャラが一気にリアルになります。
ステップ4:性格を作る
キャラを表す言葉を3つ選び、そこに矛盾をひとつ加えます。「義理堅くて、頑固で、面白いけど、約束を守るのは大の苦手」といった具合です。矛盾があるほど、キャラは人間らしくなります。
次に、性格の単語だけでなく、行動も考えてみましょう。
- 知らない人でいっぱいの部屋に入ったとき、どう振る舞う?
- 怒ったとき、何をする?
- 褒められたとき、何と答える?
オリキャラテンプレートには、さらに掘り下げられる60の質問が入っています。
ステップ5:見た目をデザインする
いいキャラデザインは、ぱっと見でわかります。次の点を意識してみましょう。
- シルエット:影だけで誰かわかりますか? 特徴的な髪型、服の形、アクセサリーがあると効果的です。
- 配色:メインカラーは3〜5色に絞りましょう。暖色は元気で親しみやすく、寒色は落ち着いた、あるいはミステリアスな印象になります。
- ひとつの特徴的なポイント:マフラー、傷あと、左右で違う目の色、武器、ペットなど。これがあるとオリキャラが印象に残ります。
- 物語を語る服装:着古したコートと完璧な制服では、伝わるものがまったく違います。
絵が描けない? そんなときはキャラメーカーに、髪、目、服装、色、そして特徴的なポイントを書き込んでみてください。ポートレートを描いてくれます。しっくりくるまで、いくつかバリエーションを試しましょう。アニメ風のキャラならアニメキャラメーカーがおすすめです。
ステップ6:短めのバックストーリーを書く
最初は3〜5文の短いバージョンで十分です。次の3つに答えてみましょう。
- どこから来た?
- 今の自分をつくった出来事は?
- なぜ今その場所にいる?
ドラマ性のためだけに悲劇的な過去をつけるのは避けましょう。バックストーリーは、目標・恐れ・欠点を説明できるときに一番効果を発揮します。たとえば、7人きょうだいの末っ子で誰にも気づかれなかった子が、有名になりたがるのは自然です。大げさな悲劇よりずっとシンプルで、共感もしやすいですよね。
ステップ7:他の人との関係をつなぐ
キャラクターは、人間関係の中で生き生きと動き出します。オリキャラには、最低でも次の人たちを用意しましょう。
- 大切に思う人(友達、きょうだい、師匠、ペットなど)
- ぶつかる相手(ライバル、厳しい親、うざい同僚など)
- 借りがある相手
この関係から、物語のアイデアがすぐに生まれます。
ステップ8:オリキャラを試運転する
いくつかの状況にキャラを放り込んで、どう反応するか見てみましょう。
- 道端でお金のたっぷり入った財布を見つけた。
- 親友にうそをつかれた。
- ズルをすれば目標を達成できるチャンスが来た。
どうするか即答できれば、そのオリキャラは完成です。迷うなら、目標・恐れ・欠点に立ち返りましょう。
よくあるオリキャラ作りの失敗
- 完璧にしてしまう。 何でもできて誰からも愛されるキャラは退屈です。代償を払うような、本物の弱点をつけましょう。
- 特別設定が多すぎる。 オッドアイ、翼、悲しい過去、王家の血、秘密の力を全部盛りだと、さすがに多すぎます。ひとつかふたつに絞りましょう。
- 好きなキャラに寄せすぎる。 インスピレーションは大事ですが、そのキャラ単体で成り立つくらいには変えましょう。
- 性格を忘れる。 性格のない最高のデザインは、ただの衣装です。
オリキャラを数分で作ろう
早く試してみたい方は、キャラメーカーを開いて、アイデアを一文で入力してみてください。名前、性格、バックストーリーつきのキャラクターポートレートができあがります。あとはこのガイドを参考に、自分だけのキャラになるまで細部を磨いていきましょう。
FAQ
絵が描けなくてもオリキャラは作れますか?
まずは性格とストーリーを固めて、それからキャラメーカーで見た目を形にしましょう。外見を言葉で説明してポートレートを生成し、イメージに合うまで説明を調整します。自分のキャラを一度も描かない書き手もたくさんいます。
オリキャラを作るのにどれくらいかかりますか?
基本的なオリキャラなら1時間でできます。詳しいバックストーリーや人間関係、リファレンスシートまで作り込むなら、書いたり描いたりで数週間かかることもあります。多くのオリキャラは何年もかけて育っていきます。
魅力的なオリキャラって、どんなキャラですか?
はっきりした目標、本物の欠点、そして意外なポイントがひとつあるキャラです。何かを望んで、それを手に入れようともがくキャラに、読者は惹かれます。
自分をモデルにしたオリキャラでもいいですか?
もちろんです。自己投影キャラやソナと呼ばれ、とてもよくあるパターンです。まず自分が別の世界にいる姿を想像して、そこからキャラが自分とは別の人格に育っていくケースも多いです。
オリキャラの名前はどう決めればいいですか?
世界観やキャラの背景に合う名前を選んで、声に出して読んでみましょう。短くて個性のある名前のほうが覚えやすいです。有名キャラと同じ名前は避けましょう。



